SkyWatcher製ドブソニアンアップグレードキットを改造した自動追尾＆自動導入式架台式のTOA130ビノです。鏡筒は知人から長期借用中のタカハシ製TOA130です。
何年も前からTOA130のような高級アポの高倍率性能が生かせるビノ用自動追尾架台ができないものかと考えてたところ、このアップグレードキットを見つけてひらめきました。
コントローラはすでに世界中に普及しているSynScanなので操作性も抜群です。

アップグレードキットそのままでは幅も高さも足らないので、市販のアルミフレームを使ってビノのサイズに合わせました。
アップグレードキットの駆動部はウォーム＆ホイールでトルクも十分あります。この重い鏡筒が2本載っても最高速が問題なく使えます。
三脚はSkyWatcher製の赤道義用を流用していますが、脚長を最短にしてもポジションが高すぎるので近日中に自作ピラーに変更する予定です。

左右の鏡筒の平行確保と幅のミニマム化のため、ユニークな支持方法を採用しました。一見頼りない支持方法に見えます左右鏡筒間にある前後2本のボルトを締めると鏡筒を手で動かすことは不可能なぐらい強固にホールドしてます。鏡筒支持部品は高精度の機械加工がしてあるため左右の非平行は0.05度以下となっています。

このビノで先日土星を観望したところ200倍でも当たり前のように視野の中央をキープしていました。TOA130の本領発揮です。もちろん低倍率の星雲星団観望もコントローラからのキー操作で一発導入です。導入時の駆動音の大きさだけは少し閉口しますがそれを除けばSynScanは優秀です。