昨日（９／３０）は良いお天気でしたので９／２８日の雪辱戦にまた奥伊吹へと目論んでいたところ、夕刻服部さんからお電話をいただき２５ｃｍ双眼鏡を奥伊吹へ持って行くからこないかという電話をいただきました。
以前メシェマラソンに参加した私の友人と家内と３人で奥伊吹へ向かいました。
テニスコートに８時５０分到着、もうすでに服部さんは来られていて組立をされていました。その鉄塔のような骨組にはびっくり。でも意外とシンプルでした。組立もスムーズでお手伝いしながら２０分ぐらいで組あがりました。できあがったそのスケールのでかさにはただただ驚くばかり。その怪物のような大きさには度肝抜かれました。上向けると３ｍの高さはあるでしょうか。そして随所とても丁寧にうまく工夫をこらして作られています。接眼部は幸福さんの腕よりも太いロボットの腕のような接眼部です。これもとてもうまく作っていました。それと２５ｃｍもある超特大ウルトラ目玉。とにかくもうこれは完成された実用品です。特筆すべきところは動きがとにかくスムーズ。バランスが完璧にとられていてどの位置でもクランプなしで止まっていてくれることでした。
接眼部が９０度になっているので天頂も楽々見ることができます。とにかく素晴らしく実用的で彗星探しには最高の双眼鏡です。
さてさて、今度はその見え味ですが、もう云うまでもありません。驚き感激の声の連発！見える天体２０−３０こは見たでしょうか。その中でも最高の美しさは二重星団でした。二重星団の中にある写真でも見ることのできないちっちゃな針でつついたような散開星団。望遠鏡を片目でのぞいていてはとても感激を味わうことができません。また、大きく広がったＭ３１、暗黒部も見えて伴銀河のＭ１１０もくっきりと濃く広がって見えています。写真そのままです。いや、すべて見えるもの写真以上です。両眼４８０００円のフイルターをつけて見せてもらった北アメリカとペリカン星雲。写真でもなかなか難しいペリカンが北アメリカと同じ濃さでくっき、はっきりと見えて いるのです。もちろん網状の両方も、おまけに中央部の薄い星雲までもが見えているようです。奥伊吹ではフイルターかけて２時間露出をしてもかすかにしか写ってくれません。

すばるの青いガスも素晴らしいものでした。さすがカリフォルニアは見えませんでした。
フイルターの威力もすごいものででのぞくとそれぞれ暗黒部がとてもよくわかりました。
２時間少し観望して後片づけをお手伝いしましたがその早いこと、１５分ぐらいでライトバンに収まってしまいました。まだまだ上がってくる星を見たかったのですが家内も連れてきているし翌日の仕事も考えて後ろ髪引かれる思いで服部さんお別れしました。
もっとたくさん引き連れてくれば良かったと悔やまれましたが急なことだったのと夜中に昔お嬢様方を引き連れて歩くのも何かと問題なのであきらめました。

とにかく服部さんのパワーには度肝抜かれました。とてもとてもまねできるものではありません。思いつきで行き当たりばったり作られたものでなく随所工夫を凝らして計算し尽く最高の使いやすさを考えて作られたものです。星の導入もすごく簡単です。楽楽の長時間観望。彗星ハンターたったらこれを見て終ったらのどから手が出ることでしょうね。この次はどんなことをやられるのか楽しみです。